お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

2008年10月 訪問ゲーム会 その2

2008年10月 訪問ゲーム会 その1」の続きです。

Herr der Ringe, Der - Die Zwei Tuerme das Kartenspiel/指輪物語 二つの塔 カードゲーム

映画、「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」をもとに、クニツィアがデザインしたカードゲーム。ゲームとしての評価は高いのに映画の映像を使っているため、ドイツ国内にしか出荷しないという契約になっているため、通常の店舗では手に入らないという逸品です。ストーンRさんのコレクションと、ストーンRさんが訳したルールでプレイします。

これがクニツィアらしい緻密に作られたゲームで、目の前の利益を確保するか、将来の利益を確保するかのジレンマに悩まされます。
映画の写真が印刷されたカードもファンには大変魅力的です。


ただ、僕はこのゲームで初めて感じてしまったのです。クニツィア先生の手のひらの上で踊らされている感覚を。つまり、ある程度ゲーム経験のある人がプレイヤーであれば、手札や場札や確率から考えて選択する手はある程度似通ったものになり、結果的にぎりぎりの点数差で勝負がつくという緻密に作られたゲームシステムであると。実はプレイヤーは考えているようで、ゲームのシステムにがっちり固められた中でしか手を打てていないのではないかと。
実はこういう話は、ストーンRさんからクニツィアのゲームが嫌いな理由として聞いていたのですが(私的な話をばらしてすいません)、ついに体感してしまったのでした。
しかし、それはゲームを決定的に面白くなくするものではなく、手を考えている間は非常におもしろものでした。

得点
Aozora 16点 2位
N川 16点 3位
ストーンR 17点 1位
ひげダイス 15点 4位