さて、しばらく時間が経ってしまいましたが京都の旅行記です。2006年12月31日の出来事です。
前日の22時すぎに東京は新宿を深夜バスで出発しました。6時に到着の予定だったのですが、5時15分に京都駅についてしまいます。駅から歩ける場所にあるホテルへ行き荷物を預ける事にします。その途中でとった京都で1枚目の写真がこれです。実に京都らしい写真です。
そして京都駅の写真。まだ真っ暗です。京都タワーも真っ暗で暗闇に浮かんでいる状態でした。
以前書いた通り、今回の目的は定番の観光地を巡る事です。最初に行くのは清水寺に決めていました。なんと清水寺は朝6時から拝観できるのです。ホテルのロビーでガイドブックを再確認した後京都駅のバス停に向かい、6時25分のバスに乗ります。途中にも沢山お寺がありました。バス通りの両側がお寺の塀という事もありました。東京ではなかなかない光景です。神社やお寺の塀にはよく白い横向きの詮が何本か引いてあります。昔あれはその寺社の格の様なものを表していると聞きました。5本が最高です。僕は5本線の入ったところはあまり見た事が無かったのですが、そういったお寺が沢山あり驚きます。
そうして京都の早朝の景色を楽しんでいるうちに、清水寺近くの五条坂というバス停に着きます。10分で着きました。清水寺と言えば、山からせり出す様に清水の舞台がある事で有名ですが、その景色の通り山にあります。つまり、バス停から坂道を上って行きます。その道には大変な数のお土産屋さんがあるのですが、さすがに7時前、どこも開いていません。写真は清水寺下の通称茶わん坂です。正式には清水新道と言うそうです。だんだん空が明るくなって来た頃です。建物が低いのがいいですね。
清水寺の門に着きました。写真がそれです。色が鮮やかです。この辺まで来ると観光客がまばらにいます。
こちらの写真は、写りは悪いですがそのすぐ向こうにある塔です。左下に写っているのは先ほどの門です。
それから少し上ったところです。先にある門をくぐるには拝観料が必要です。だんだん明るくなってきましたが、手前の照明がまだ薄暗い事を示しています。
これをくぐるとすぐに清水の舞台で少々拍子抜けでした。次の写真がそのときの景色です。大観光地なのに人がいません。
もっと下から見上げながら上って行くのだと思い込んでいたもので。それどころか、自分が立っているのが清水の舞台だとすぐにはわかりませんでした。自分が立っているのが清水の舞台なのか向こうに見えるのがそうなのかわからなかったのです。
その先の小さな舞台の様なところまで行って、やっとそれまでいたところが清水の舞台だったのだとわかりました。次の写真はそちらから見た景色です。左側に京都市街が見えます。当日携帯から投稿したときの写真の方がいいアングルですね。
下から見上げた清水の舞台です。
清水寺を後にします。まだ開いていないお土産屋の間を通り、安寧坂というところにきます。ガイドブックに観光地のとして載っているものの、何がいいのか詳しく書いてなく、とりあえずきてみたのですが驚きました。すばらしい町並みです。次の写真が安寧坂です。
ここの町並みはすばらしいものでした。昔風の低い建物がずっと続いています。よく見るとふるい建物だけでなく新しい建物が多くあるのですが、昔風の作りになっています。エアコンの室外機も目立ちません(余談ですがエアコンの室外機の見た目、何とかならないでしょうか。街で目立ちすぎると思います)。途中はお土産屋が並んでいます。ここのお店が閉まっているのは残念です。お店が開いていればきっともっと華やかだったでしょう。京都の観光地はきっとどこもこのように町並みが整っているのだろうと信じて道を進みます。後にわかるのですがこの考えは間違えで、ここの景色は特別のものでした。早い時間に来た事を後悔します。
予定より早く道を進めたので、通り過ぎる予定だった八坂の塔というところを見る事にします。ところが近くに来ても塔らしきものは見えません。さらに進んでカーブを曲がると突然現れました。次の写真が八坂の塔です。
この京都らしい町並みから望む八坂の塔は今回の旅行で一番気に入った光景です。
二年坂を通り、霊山観音の巨大な観音様を右手に見ながら高台寺の前に着きます。高台寺は豊臣秀吉とその正室ゆかりのお寺との事。通り過ぎる予定だったのですが、ポスターを見ていると急に中も見てみたくなりました。しかし、時刻はまだ8時を回ったばかり。9時にならないと拝観できません。あきらめて道を進めます。
途中石塀小路というところを通ります。次の写真がそこです。きれいな旅館や料亭が並びます。こちらも残念ながら開いていません。途中とてもきれいな正月飾りや玄関の飾りを見たのですが、民家や料亭の玄関の写真を勝手に掲載しても悪いと思いますので写真はやめておきます。
次の写真は通り道にあった普通のマンションです。しかし、和風の塀があります。町並みに気を使っているのですね(後に京都で会った東堂氏より規制があるのだろうとの指摘がありました)。
だんだんお腹がすいてきました。ほとんどのお店は開いていませんし、たまたま見つけたホテルも閉店していたりしてお店に恵まれません。そうして八坂神社前まで来て見つけたのが餃子の王将となか卯。どちらも関東でも見かけるチェーン店です。しかし、もうこの他には選べそうにありません。餃子の王将で食べました。京都で最初の食事が餃子の王将とはなんだかすごい敗北感です。ちなみに最初の買い物はローソンで買ったアメリカ産のミネラルウォーターでした。こちらは徒歩での観光中にのどの渇きを癒すのと薬を飲むのに手元に置いておきたかったからなのですが。
食後に八坂神社を見ます。明日の初詣への準備がされていて、看板や出店が沢山出ていました。この時点で9時を回った頃。人もだいぶ出てきました。
高台寺が拝観できる時間になったので、円山公園を通って先ほどとは違う道を通って高台寺へ向かいます。
次の写真は高台寺から見えた謎の建物。神社の社のようであり教会のようであり・・・。謎です。
次の写真は高台寺の観月台です。月を見るための場所とは優雅です。建物の装飾は色あせたものが多く、日本の美術品のもろさを感じます。ここでは随所に係の人がいて、質問をすると丁寧に答えてくれました。言葉から外国の人かなとも思う人もいたのですが、そうなら大変な勉強家ですね。
写真は高台寺の竹林です。このお寺は林にとけ込む様に立っています。ここの照明は非常にデザインが考えられていて、和風の瓦や竹に埋め込まれる様な見た目になっていました。照明を置きつつ周りの風景を壊さないデザインには感心しました。
高台寺の拝観を終えて、お土産屋で腰を下ろすとこのタイミングを狙ったかの様に携帯電話がなりました。「年末年始は京都へ行く事にしました」というエントリーにコメントをくれた、たまたま同じ日に京都入りする東堂勉氏からです。どうやら東堂氏が行く場所にここから徒歩で行ける様なので、徒歩で四条河原町というところへ行く事にします。
続きはまた。