東京上野のかはく事、国立科学博物館に行って来た*1。ここには小学生の頃はよく行ったのだけど、今回は数年ぶりだ。大改装中で、以前と入り口の場所は違うし、1号館は閉鎖して改装中で驚いた。恐竜の化石などは、小さい頃は当然のものとして受け入れていたけれど、今見ると大きさといいなんといい現代の生物とは違って独特の魅力があるなあ。そして、太古の生物の断片的な情報を、博物館に展示するできるほど体系的に整理した人達はすごいなあ。
ここにはコンピュータ関連の展示もあるのだけど内容はちょっと寂しい。基本的に古典的なコンピュータのハードウェアの展示で、現代のコンピュータの仕組みや、計算をする以上の使われ方についての解説はない。いまいちコンピュータの魅力も伝わってこない気もする。その辺は科学未来館と住み分けという事か*2。でも、タイガー計算機タイガー計算器(手回し式の計算機)の仕組みはわかった。それにカシオ/Casioって樫尾っていう人が創業したからカシオなのね。しかし、自然科学分野の展示がその魅力をうまく伝えている事を考えると、展示のノウハウに歴史の差があるのか、展示スペースの広さの問題か。コンピュータ好きとしては少々残念。試しにプログラムが組める位の参加型の展示があってもいい気がする。見た目がわかりやすいコンピュータグラフィクスか、動くレゴマインドストームのプログラミングなどどうだろうか。
しかし、今回は古生代の生物の魅力に初めて気づいてしまった(ただし三葉虫以外)。古生代の始め、カンブリア紀に急に生物が多様になったらしい。それは「カンブリア爆発」と呼ばれている。その頃の生物が「進化の試行錯誤」と呼ばれるほど様々な形に進化していた上その後絶滅していて、現在の生き物とはまるで違う姿をしていて魅力的だ。ミュージアムショップでいいお土産があったら買っていたほどだ。残念ながら、お土産屋には恐竜やペンギンなどの華やかな生き物しかグッズにはなっていなかったけれど。
ここで働く人はちょっとうらやましいぞ。そういえば来館者を案内するボランティアの人の人数も多かった。職場と比べるとうらやましい位。老後は科学系の博物館で働く事にするか。