お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

アメン・ラー/Amun-Re





アメン・ラーライナー・クニツィアによるデザインの3時間級競りボードゲーム。2003年発売(最近発売されたアメンラーカードゲームは別のゲームです)。
3時間と長時間ボードゲームですが、まだ90年代の流れを感じる、そこまで複雑でないルールと、プレイヤー視点では遊びの焦点を絞ったデザインで好みです。でもルールを読むだけではプレイ感の想像がつかないところはありました。古代エジプトをテーマ・モチーフにしています。4人でプレイ。
何かと競りで陣取り・建築等を行います。
ゲームは前半と後半に分かれています。この前半終了時点で決算後、盤面に並べたほとんどのものが流れてしまいます。面白いのが、ピラミッドという重要建築物だけはその際に残ります。それを残しつつ、他の要素は最初からゲームを始めます。ピラミッドのオーナーの権利も無くなります。これが、ルールは変更なく前半と異なる条件でプレイするのです。これは魅力的。プレイするたびに展開が変わるとも言えるでしょう。
特殊カード(パワーカード)の存在は展開に指針を与えてくれます。他のプレイヤーのパワーカードを予想しながら手を考えるのも楽しいところです。カード構成を把握できる程の種類しかないのもいいところ。
立体的なピラミッドを盤面に建設していくのも楽しくなります。
クニツィア最後のゲーマーズゲームとなっているとの声も聞きます。
極めて高評価のボードゲームです。