お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

仁和寺と御室派のみほとけ−天平と真言密教の名宝− へ行ってきた






東京国立博物館で開催中の「仁和寺(にんなじ)御室派(おむろは)のみほとけ」展に行ってきました。
仁和寺へは2007年に京都旅行をした際に訪れています。ホテルからバスで金閣寺へ行き、歩いて龍安寺(りょうあんじ)仁和寺と回りました。
仁和寺は皇室にゆかりあるのお寺とのことで、多くの皇室に関わる品があるとか。応仁の乱で焼けてしまったものも多いようですが、残っているものも多くあります。今回も天皇による書も多くありました。

国宝 千手観音菩薩坐像(せんじゅかんのんぼさつざぞう)
奈良時代・8世紀 大阪・葛井寺(ふじいでら)蔵
(展示期間:2018年2月14日(水)〜3月11日(日))
西国33所第5番札所である葛井寺の本尊で、天平彫刻の最高傑作の1つ。優美な表情、均整の取れた体や衣の表現は、究極の天平美といえる。千手観音像は、40本の手で千手をあらわすのが一般的だが、本像は大手・小手あわせて1041本をもち、合掌した手を中心に千の手が広がる本像の表現は見事である。千本以上の手を持つ千手観音像は、本像しか確認されていない。

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1868

これは圧巻でした。千手観音は奇抜な印象を持っていましたが、音声ガイドで多くの手と目で多くの人を見て救うという解説を聞いてからよく見ると、それができる優しさと強さを表現しているように見えてくるのでした。
ちなみに、一緒に行った妻は面白い感想を言っていました。

空海さんの展示が面白かったです。四国では「ため池つくった人」とか「八十八箇所の人」なので、三筆のイメージ薄いし作品もあんまり見たことなかったのでした。楷書で書かれた作品は「うま!」て感じでした。そうでないのは「そうなんだー」と思いながら見てました。

ところで、2006年のブログにこんなことを書きました。

5月25日(月)の読売新聞によると、東京都美術館で開催中の「プラド展」の見どころを、映像も含めて Podcast で配信しているらしい。
最近美術館の特別展では、500円くらいで音声ガイドを録音した機器を貸し出している事が多い。テレビの芸術番組を見ると、その作品からより多くの事を感じ取る事ができるようになるから、音声ガイドの機械を借りたいとは思うのだけど、いつも金額がそれを躊躇させる。なにせ、特別展の入場料や交通費でそれなりにお金は掛かっているから。Podcast で配信したり、iTunes Music Store で安く販売してくれれば、iPod に入れて持っていけるのでとてもいいのだけれど。
こういった、何度も聴くとは限らない音声を販売するのも有りだとおもう。

http://d.hatena.ne.jp/higedice/20060530/1148934108

今は少し考えが変わっていて、500円くらいで iTunes Store で音声データを売ってくれないかなと思っています。
理由は次のものが挙げられます。

  • 展覧会の前に予習してから行きたいから。特に美術館・博物館への移動中に。
  • 展覧会の最中にも同様に聞くことができるから。
  • 思い出を振り返るためや知識の定着のために後からも聞きたいから。
  • 当日並んで音声ガイドを借り、操作を把握し、利用後返却するのが面倒だから。

実現しないかなあ。
アラビアの道−サウジアラビア王国の至宝 へ行ってきた」へ続く。