昨日の「Vフォー・ヴェンデッタ」の感想 その2の続き。
劇中で某施設に詰め寄る市民達のシーンを見て、ルーマニアでチャウシェスクが失脚した革命を取上げた NHK のドキュメンタリー番組を思い出した。数ヶ月前に再放送を観たばかりだったからかもしれない。初回の放送は1989年の革命直後だったらしい。現地の記者がビデオ片手に銃弾が飛び交う中を走り回り革命の最前線を記録したものだ。
参考
広場に見渡す限り集まった人々の叫ぶ声の熱気、チャウセスクが去った大統領官邸で今後の国家運営のあり方について叫ぶように議論する後の暫定政権幹部、地方からトラックの荷台に乗って革命に参加する為に首都に集まる人々、旧秘密警察の部隊と思われるが正体不明のチャウセスク派の武装集団による組織的な反撃(軍隊は革命派の市民についた)、革命政権に協力する旧政権上級幹部への新政権幹部の不信感、援軍を要請したかと尋ねるするモスクワからの電話、移動中に近くで銃声がなっても緊張すらしなくなった記者。
映画と比べるのも気が引けるが、フィクションにはない迫力があった。武力による政権交代を覗き見た気がした。
この様な良質な番組は時間が経っても図書館の本のようにいつでも簡単に観る事が出来ればいいのだけど。
今回は肝心のVフォー・ヴェンデッタについてはほとんど書かなかったがつづく。
V フォー・ヴェンデッタ (SHOPRO WORLD COMICS)
- 作者:アラン・ムーア,デヴィッド・ロイド
- 出版社/メーカー: 小学館プロダクション
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: コミック
- 追記(4月26日)
- 「Vフォー・ヴェンデッタ」の感想 その4を書いた。
- 追記(4月28日)
- 回数が多くなったので全ての感想へのリンクページをつくりました。「Vフォー・ヴェンデッタ」の感想 まとめページ