お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

1ヶ月のオフライン生活で考えた事と欲しくなったもの

約1ヶ月ほどPCやインターネットが自由には使えない状況を経験した。不便ではあったが、インターネットでの情報収集やマスメディアについて見直すよい機会となった。

主な情報源は新聞、雑誌だったが、感想はよく言われる事の再確認になった。つまり、マスメディアを使うと良くも悪くもフィルターを通して絞り込んだそれなりに高品質の情報を定期的に手に入れる事ができる。しかし、インターネットが無いと速報や特定分野の突っ込んだ情報が手に入りにくい。
なぜこのような状況になったかと言うと入院したからだ。それまでの生活は職場ではインターネットに接続したPCの前にいる時間が長く、家でも常時接続、携帯電話もあるので24時間連絡したりされたりが可能、電波さえとどけば電車でも携帯からインターネットで情報収集、連絡が可能だった。しかし、病院ではもちろんPCは使えない。携帯電話は使えるのだが、普段はナースステーションで預かられていて病棟からでなければ使用できない。病院で充電は出来ず、あまり長時間のインターネット接続は出来ない。

始めはRSSビューアをサーバベースのものにして、携帯から見られる様にしておけばよかったと後悔したものだが貴重な体験も出来た。

まず、一番の情報収集源がインターネットから新聞になった。インターネットでも新聞社が記事を公開しているが、それと紙の新聞は大きく違うと感じた。インターネットではサイトに随時記事が追加されるが、新聞は1日に1回しか発行されない(もちろん同一日でもいくつも版があるが通常1種類しか手に入らない)。つまり新聞社は限られた紙面に何をのせる為の取捨選択をする。読者は1日に1部の新聞を読めば世の中で起きた事がある程度把握できる。記事は高品質で、重要な記事には要約もあり時間も短くて済む。また、紙に印刷されている事、1行の文字数が少ないのも短時間で読む助けになっていると感じる。

ただし、そこに載っている報道や論説は新聞社が選んだものである。blog を読み渡るほど幅広い意見は載っていない。

新聞だけ読んでいると、特定分野の突っ込んだ情報が欲しくなる。僕の場合はコンピュータやインターネットの情報だ。そこで読むのが雑誌だ。今度はその道の専門家が厳選した内容の記事が読める。(病院でインターネット・マガジンを読んでいるときは最高に楽しかった。)

話がそれるが、病院では日本経済新聞を良く読んだ。日経はコンピュータやインターネット関連企業の情報はあるにはあるのだが、いかにも旧来型の経営者が分かりそうな内容だけを抜き出してきたり、目に見えるものを売る企業の事のみを取り扱っている印象がある。インターネットで利用するサービスには興味がないのだろうか。1ヶ月間でサービス関連の記事は Microsoft の CEO、Steve Ballmer がインタビュー で Windows Live について触れているだけだったと記憶している。もうちょっと科学や技術のバックグラウンドを持つ人向けの経済系新聞はないだろうか。日経産業新聞ってそういう新聞なのかな。

インターネットに繋げる様になった後で困ったのが Web 上の過去の情報が時系列では追いにくい事だ。技術系の情報だと、ニュースサイトで情報が発信されてた後に blog でいろいろな人が発言したりする。ニュースサイトは速報性を重視しているせいか過去の情報が見にくい事がある。blog は1つの blog の過去の記事を読むのは簡単だが、複数の記事を時系列で並べて読むのは難しい。時間をかけない様重要だと思う記事だけを読もうとするとなおさら難しい。これは、インターネットにたまにしか接続できない人や、何かに忙しくてしばらくインターネットで情報収集できなかった人、ある分野に後から入ってきた人にも当てはまる問題ではなかろうか。

さて、結局良く言われているのと同じ様な内容になってしまった。そこで、僕が欲しいと思うものを2つ挙げたい。(他力本願)

始めは、(複数の) RSS の情報を見出しと要約、記事によっては本文も含めて新聞風にうまくレイアウトして印刷できるソフトだ。本文を印刷するかはサイト単位で選べたり、特定のキーワードを含むなど条件をしてい出来るとよい。これの目的は情報収集にかかる時間の短縮である。紙は画面よりも文字を読みやすい。また、新聞風に1行の文字数が少なければ素早く読める。また、良い要約にはお金を出してもいいと思う。本文が無料の文書であってもだ。

次は、過去の特定分野に絞った Web 上の記事を厳選して紹介してくれるサービスだ。ソーシャルブックマークで信頼できる人のブックマークを追う事で可能そうだが、量を絞り込みたい。長期間オンラインになれなかった時に過去のページを効率良く読みたいのだ。

以上、1ヶ月のオフライン生活で考えた事でした。