お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

「SEの読書術 - 『本質を読む』力を磨く10の哲学」の感想

技術者にとって技術を身につける事は重要だ。システムエンジニア (SE) なら、現在仕事で使用している技術だけでなく、次々と登場する新技術も押さえなければならない。技術以外の事も身につけなければならない。
情報はインターネットや本屋で売っている本で手に入れる事ができるが量が膨大だ。だが時間は有限。そこで読んだのが、「SEの読書術 - 『本質を読む』力を磨く10の哲学」という本。10人の SE や関係が深い経歴の持ち主が効率よい情報収集の方法について語る本だ。その手法についてだけ語るのではなく背景となる考えをきちんと説明している点、異なる経歴を持つ10人の別々の意見を1冊の本で読める点が非常にいい。
10人の経歴は多様だ。現在開発に携わっている人もいれば、SE の教育に携わる人、コンサルタントなど。金融系の人もいれば組み込み系の人もいる。
さて、僕が薦めたい11人目の読書術の語り手に立花隆氏がいる。「ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術」という本がいい。
「本の大部分は、そもそも読み通す価値がない本だ」などと書いている本だ。やや内容が古いので、個別の本について触れてある部分は役立たないかもしれないが、前書き部分は今でも役立つ(というか僕も最近前書きだけ読んだ)。立花氏が取材直前に、取材相手の書いた本を一式読む必要があるときなど、短時間で大量の本を読む必要に迫られた経験をふまえた内容だ。
情報があふれる中、限られた時間で情報収集するには読み方を意識して体系化する必要があると改めて感じた。これらの本は自分の状況にあった方法を考えて行く上で助けになっていると思う。
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