Impress Watch の記事によると、Google が、「Google Related Links」というサービスのベータテストを開始したらしい。
もし将来、これと Google AdSense が統合されたら、Web での広告リンクと通常コンテンツへのリンクの関係に変化がありそうだ。
Google Related Links とは、Google AdSense (Ads by Google と書いてある広告。広告のあるページの内容を自動で解析して内容に適した広告を表示する。) に似た見た目を持つ、Web ページに貼る一種の部品みたいなものらしい。Google Related Links のページに図があるし、Technorati などで検索すれば、実際に使用しているページが見つかる。
そのページに関連ある様々なページへのリンクが表示されるのが特徴だ。タブ毎にニュースやウェブページなど、異なる種類のページへのリンクが表示される。これを貼付けると、このブログがあるはてなダイアリーの様に内容が近いページへのリンクが沢山張られる様になる印象だ。リンク先にも Google Related Links があったら、Web 全体がはてなになったように感じるかもしれない。関連キーワードをたどって似た内容を扱うページを回る楽しみ方、情報収集のしかたができそうだ。
さて、僕が気になるのはこの Google Related Links と Google AdSense が統合された場合の事だ(注:Google はそのような発表はしていない)。
もし、Google Related Links のタブに AdSense の広告が表示されたらどうだろう。例えば、通常の広告ユニットタブと、リンクユニット(広告一覧ページに跳ぶキーワード一覧リンク型広告)タブがあったら(リンクユニットは Searches タブに吸収も出来そうだ)。
その場合、広告リンクと通常コンテンツへのリンクが同等に感じられるかもしれない。積極的に情報を集めようとする人は、Google Related Links のタブをめくっては関連ページや広告へのリンクを次々とクリックするかもしれない。受け身に情報を集めるときは、その文書を書いた人の作ったリンクだけでなく、Google Related Links に表示されるリンクを、広告も含めてチェックして別のページへ跳ぶかもしれない。つまり、現在よりも抵抗なく広告をクリックするのではないだろうか。
Google Related Links は Google AdSense に似た新しい部品だというだけでなく、Web の利用の仕方を変える可能性がある新しいサービスだと思う。