お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

WBS で SEO 特集 - 人気の経済ニュースでインターネットでの情報流通について扱う

higedice2006-02-26

土曜日に、テレビ東京の経済ニュース、ワールドビジネスサテライト(WBS)で SEO (Search Engine Optimization / 検索エンジン最適化) の特集をしていた。人気の経済ニュースで、インターネットでの情報流通について取上げた点が興味深い。
この番組の視聴者の多くは、「インターネット大好き」って言う層では無いはずである。その人たちに向けて SEO をどう説明するのか。こんな風だった。

まず、学生2人に Yahoo! で「とんこつラーメン」と検索してもらいどのようなページを見るか調べる。1人は2番目だか3番目に表示されたラーメンランキングサイトで調査を開始。もう1人は20番目(2頁目)のサイトまで調査した。そこで統計の説明に入る。約70%の人は検索しても20番目に表示されるサイトまでしか調べないという事である。今回の学生も、「検索結果を少し先までみて、それでも目的の情報がなかったらキーワードを増やして検索し直す」という様な事を言っていた。

それにしても最近は検索結果の上位をいくらか見れば目的の情報を得られて便利だ。昔は全く関係無かったり、検索した人をだます様なサイトが上位に出て、非常に下位の結果まで見たり複数の検索エンジンを使ったものだ。「昔は」なんて言うなんてもう年寄りか。

話題を戻すと、次は Yahoo! で「印刷会社」と検索してみせる。Google じゃなくて Yahoo! かよとも思ったが、日本では Yahoo! の方が利用者が多いとどこかで読んだ記憶があるので妥当な選択だと思う。そこでトップに表示されたのは、「恒信印刷」という会社のサイト(http://www.ko-sin.co.jp/)。社員35人の言わば小さくてマイナーな会社だが、大日本印刷などの大手印刷会社のサイトよりも上位に表示されている。

そして、なんとその恒信印刷に取材に行く(ちなみに Mac と SUN の Solaris が混在しているのが見えてちょっとおもしろかった)。その会社の地図のページを見ると写真があるが、小さなビルの一室で、いかにも小さな会社という感じだ。そこでどうやってそんなに検索結果の上位に表示されるのか、そして以前は ホームページを作っても誰もたどり着けなかったが SEO を実施してからは多くの人が訪れ、売り上げも急増という話をするのである。

利用者の動向と、検索結果はサイト作成者次第で上昇させられる事、それが売り上げに結びつく事が実例を挙げて説明されているのだ。これは SEO が重要だという説明としては非常に分かり易い。

ちなみにその後は、SEOコンサルタントがいて大手企業も利用している事、SEO 業界は今後も発展して行くだろう事を説明していた(きっとこれだけ SEOSEO と書けばこのページに表示される広告は SEO 関係だろう。この業界の発展具合が分かると思う)。

インターネットの世界の出来事を、興味はあるがあまり詳しくは無い人への説明方法を勉強できて非常に有益だった。WBS には今後もインターネット関連の特集を期待したい。次はインターネットでの広告特集を見たいなあ。大手が外国企業だとあの番組では無理なのだろうか。

2月28日追記
内容を追加した。「WBSSEO 特集 - 追記 (http://d.hatena.ne.jp/higedice/20060228/1141115004)」