何歳からでも人生をやり直せるアメリカならでは内容に思えるところもあるが、日本に住んでいる僕にも得る物がある。評判通りのいいスピーチだ。
2005年6月12日、スタンフォード大学で Apple の CEO、Steve Jobs が学生に対して卒業祝賀スピーチを行った。講演が評判な事は知っていたけど、英語のムービーだけだったので躊躇していたのだが日本語に翻訳された方がいて、おかげで僕も内容を知る事ができた。その感想を書こうと思う。
未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。
これは、人生をいつでもやり直せるアメリカとちがって日本でこれを信じて行動するのは学生以外はちょっとリスクが高い気がする。でも、学生でなくても過去を振り返って、今後の活動を決めるのに役立つ考えかもしれない。
その時は分からなかったのですが、やがてアップルをクビになったことは自分の人生最良の出来事だったのだ、ということが分かってきました。成功者であることの重み、それがビギナーであることの軽さに代わった。そして、あらゆる物事に対して前ほど自信も持てなくなった代わりに、自由になれたことで私はまた一つ、自分の人生で最もクリエイティブな時代の絶頂期に足を踏み出すことができたんですね。
この彼の言葉は今の僕に響く言葉だった。これまでの経験を一部捨てて新しい事を始めるすべての人に伝えたい。
元記事: http://blog.livedoor.jp/tomsatotechnology/archives/50067272.html