お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

レーベンヘルツ(旧版)/Löwenherz

レーベンヘルツ(旧版)はカタンで有名なクラウス・トイバーによるデザインのボードゲームです。1997年ドイツゲーム賞受賞作品です。ドイツゲーム賞は一般のゲーム好きによる投票で決まる賞で、ゲームが特に好きな人達が好む重厚なゲームが選ばれる傾向があるといわれています。なお、同年のドイツ年間ゲーム大賞受賞作は「ミシシッピクイーン」です。

tgiw.info

のちに、「レーベンヘルツ(新版)」としてよりシンプルにリメイクされました。

ohigedokoro.hatenablog.jp

今回4人でプレイ。

碁盤の目状の盤面で、自色の城や騎士駒のある領域を柵で囲って自領地とします。柵を置くにはそれなりに消費するものが有ります。苦労して柵を置くと…なぜか隣の人にとっても領地の境界となっています。しかも無料で。境界線とはそういうものです。ゲームの根幹からしてジレンマがあるのです。

複数プレイヤーの思惑入り乱れるマルチゲーム的ゲームでもあります。

陣取りメインで、入札あり、交渉ありのマルチゲームです。新版よりも要素が多く重厚感があります。プレイ時間も2〜3時間かかります。囲碁に似ているとの指摘が有ります。大局観を持って、一見影響のないところに柵を置くなどし始めると余計にそう感じるのかもしれません。高度な陣取りゲームです。

1990年代後半のドイツゲームの流れを感じる高度に作り込まれたボードゲームです。極めて高評価。