キャメルアップは、ラクダのレースをテーマとした、2014年にドイツ年間ゲーム大賞(SDJ、Spiel Des Jahres)を受賞したボードゲームです。
各プレイヤーはラクダのレースでどのラクダが勝つかに賭けてどれだけ儲けられるかを競い合います。ルールの前文によれば、「エジプトの上流階級の一員になり、ラクダのレースに勝って莫大な富を得るという単純な目的のために砂漠に集まります」だそうです。
ラクダ達はダイスの目に従ってランダムに進みます。プレイヤー達はゲーム中に数回ある中間決算と最終決算のタイミングでのラクダの順位を当て合います。うまく当てると手持ちのお金(エジプトポンド)が増え、外れると減ります。早く投票するほど利得は大きくなります。
ルールが増えた2019年版も存在します。
今回5人でプレイ。約10年ぶりのプレイです。今回は2014年版を使用・プレイしました。
手番が来たら行動は4択です。ランダムにラクダを進めるか、次の中間決算時の勝者を予想して投票するか、最終決算の勝者と敗者を予想して投票するか、ラクダのレース・進み方に影響するタイル(砂漠タイル)をコースに設置するかです。
ダイスの目に従ってラクダが進むレースにも関わらず、結構理詰めです。全てのラクダ(5色5頭)が1回ずつ進むと中間決算なのです。つまり、既に進んだラクダとまだ進んでいないラクダがわかるので順位投票の判断ができるのです。しかし厄介なことに、このゲームのラクダは他のラクダの上に乗っかることがあります。その状態で下のラクダが前進すると、上のラクダも進みます。ダイス目以上の前進後退で逆転要素があるのです。さらに、砂漠タイルは設置したマスに止まったラクダ集団を1歩進めたり1歩後退させたりします。
砂漠タイルはプレイヤーがラクダレースそのものに関与できるほぼ唯一の手段です。しかし、これでレース順位をコントロールしようとするとお金に直接関わる勝敗結果投票に乗り遅れる可能性があります。これはジレンマでこのキャメルアップの面白いポイントです。
プレイヤー人数が増えるとファミリーゲーム寄りのゲーム展開とプレイ感になります。5人は程よく理詰めであると感じました。
コンポーネントの質感も良く、ピラミッドからダイスを降り出すギミックも面白い。
ファミリーゲームでありながらなかなかシビアに考えさせられるボードゲームです。極めて高評価。ひとにも勧めやすいゲームですね。
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リンク
- キャメルアップ | ANALOG GAME INDEX https://hobbyjapan.games/camelup/
- キャメルアップ(2019年版) | ANALOG GAME INDEX https://hobbyjapan.games/camel_up_2019/
- Camel Up - SPIEL DES JAHRES - KRITIKERPREIS 2014! https://www.eggertspiele.de/camel-up/
- Camel Up | Board Game | BoardGameGeek https://boardgamegeek.com/boardgame/153938/camel-up
- Camel Up (Second Edition) | Board Game | BoardGameGeek https://boardgamegeek.com/boardgame/260605/camel-up-second-edition
- 『キャメルアップ』日本語版、8月中旬緊急発売 – Table Games in the World https://tgiw.info/2014/07/camel_upj.html
- 独年間大賞の『キャメルアップ』リニューアル、日本語版が11月上旬発売 – Table Games in the World https://tgiw.info/2018/10/camelup20j.html

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