お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

花火/Hanabi

ボードゲーム名作シリーズとして花火を紹介します。

花火は2013年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したボードゲーム(カードゲーム)です。全員でシステムに対しての勝利を目指す協力ゲームとなっています。

当初同人ゲームとして登場した「花火と生け花」(「花火」と「生け花」の2つのゲームをプレイ可能)。その後、製品版が登場し、花火だけの製品も登場しました。2013年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞しました。

2011年に同人版をプレイし(3枚目のプレイ写真はその際のもの)、ホビージャパンが輸入するフランス語版をおそらく2012年か2013年頃にプレイしました。その際はそんなには高評価とは考えませんでした。この度、Board Game Arena (ボードゲームアリーナ)で約10年ぶりにプレイして評価を改めました。

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花火は協力ゲームです。プレイヤー全員で協力してシステムに挑みます。勝利か敗北かだけでなく点数が出るので上達度もわかります。手札からカードを出して、5色の色別に1から5まで昇順でカードを並べることを目指します。他プレイヤーの手札は見えますが、自分自身の手札が見えないのが特徴です。しかし、それが全くわからなければゲームになりません。そこでヒントを伝える仕組みがあります。チップを消費して手札の色や数字を部分的に伝える事ができるのです。

今回、Board Game Arena で4人でプレイ。全員顔見知りのボードゲーム仲間です。

10年前には気づかなかった厳しいカードマネジメントとコミュニケーションのゲームです。カード情報のヒントを伝えれば、基本的に「プレイしろ(場に出す)」か「捨ててもよい」のどちらかの意味合いです。しかし、伝えられる情報は部分的ですし、基本的に会話もできません。しかし、これが結構タイミング・状況で伝わるのです。例えば、序盤で「1」のカードを教えてもらえば「プレイしてよい色である」という意味ですし、同じ伝達でも既に全色の「1」カードが出ている状況では捨ててよい(捨てるとカードを引くことができる)の意味となります。カウンティング(登場したカードの数え上げと暗記)は重要ですが、登場したカードは基本的に公開なので、そこは皆で数えればいい仕組みです。

ルールもコンポーネントもシンプルですが、状況により選択肢がどんどんと変わってきます。プレイが難しい。

Board Game Arena では、一度示したヒントがずっと画面に表示されるので暗記しなくても把握できてゲームの論理的な本質により集中できました。ヒントもクリックで示す事ができますし、会話(チャット)で言葉が通じる必要もありません。オンライン向きのボードゲームかもしれません。

カードでなく牌でできたデラックス版は満足感だけでなく並べやすさから暗記や把握がしやすくなるかもしれません。

総合的にはかなりの高評価で繰り返しプレイに耐えるゲームだと思います。

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Hanabi

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