お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

12王国の玉座/King of 12

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12王国の玉座はバッティングのシステムを活用したダイス勝負ゲームです。12面ダイスを使います。

今回4人でプレイ。

ゲームのいろいろな場面で「バッティング」のシステムで効果を打ち消したり勝負から脱落したりします。バッティングとは、「ハゲタカのえじき」に代表される仕組みで、同じ数字を選択した場合等にそれらの効果が打ち消されたり、勝負から脱落したりするルールです。一見最高の選択肢が他のプレイヤーの選択との兼ね合いでそうではなくなるなど、他のプレイヤーの選択肢を強く意識することとなります。

各ラウンド、各プレイヤーは特殊能力を持ったキャラクターカードから1枚を選んで出します。それらであらかじめ振ってあった各自の12面ダイスの数字を操作するなどして勝負します。ダイスの目が一番大きい人が勝ちです。

ルール説明を聞くだけだと、あまりにもバッティングのルールが適用される要素が多いので、先が読めない展開を楽しむパーティーゲームかと思いました。しかし、プレイしてみると結構違います。各カードの効果が絶妙でどれを出すか考えさせられます。そして読み合いです。先ほど、バッティングのルールは「一見最高の選択肢が他のプレイヤーの選択との兼ね合いでそうではなくなるなど、他のプレイヤーの選択肢を強く意識することとなります」と書きましたが、まさにそれで、私が〇〇のカードを出すからBさんは××カードで、Cさんは…しかしそこでバッティングが発生するから妥協して…としていると結果的に2番目3番目位に良さそうなカードを出し合ってバッティングしてしまうなどします。思考した結果感情を揺すぶられる独特の楽しさ・盛り上がりがあります。

短時間で遊ぶことができる、オリジナリティが高いゲームと思います。