お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ヒューストン、我々の中にイルカがいる!/Houston, we have a Dolphin!

宇宙船船長が言いました。「我々の中にイルカがいる。その証拠に重要なフロッピーディスク装置にイワシを詰め込んだ奴がいる。奴らを皆殺しにしないと我々がやられるぞ。」(意訳+創作)

Houston, we have a Dolphin! は、いわゆる人狼系ゲームです。スマートフォンアプリを使ってゲームを進めるところに特徴があります。キックスターターのゲームかもしれません。邦題は私による仮訳です。ちなみに、「Houston, we have a problem.」という有名な言葉があるそうです。

今回3人でプレイ。

各プレイヤーはそれぞれのチームを率いています。人間たちのチームですが、敵であるイルカ(イルカ星人?)が紛れています。イルカがいるチームは人間を宇宙の彼方(The Void)へ飛ばして皆殺しにしようとします。人間たちはイルカたちを皆殺しにしようとします。プレイヤーのうち誰かがイルカ担当ですが、誰だかは本人しかわかりません。なお、宇宙服を着た猿や犬もいますが、人間の仲間です。

今どきのスマホの専用アプリを使った仕組みがあります。これにより人間のゲームマスター(進行者)役が不要となっています。誰もカードの表面を見なくても、スマホのカメラにカードをかざすと画像処理で判別してルールに応じた判定をし、どう扱うべきかを教えてくれるのです。さらに、乗組員が船外作業中に死亡の際に、原因が乱数で隕石に衝突したからなのか誰かプレイヤーの意思なのか不明と行った処理が可能となります。正体隠匿ゲームで重要な疑心暗鬼をもたらします。アニメーションの演出もあります。

変化が激しいスマートフォンを使うゆえ、あと何年で遊べなくなってしまうのかが不安ですが、面白いゲームです。

2022年11月23日追記

昨日11月22日に日本語版が発表されました。邦題「ヒューストン、イルカ発生! 」。奇妙な語感と元ネタをうまく表したタイトルだと思います。