お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

《ニッポン:明治維新/Nippon》


今月の What's Your Games 会は明治産業研究。新作ボードゲーム《ニッポン:明治維新/Nippon》を遊びます。プレイヤーは4人。
箱に漢字で「明治維新」とありますが、ドイツのゲームです。→シュピール15:ホビージャパン、新作輸入リスト第1弾を発表 - Table Games in the World - 世界のボードゲーム情報サイト
僕は海外製の、「こんな日本は存在しない!」と言いたくなるようなアートワークや設定が登場するゲームが好きです。かなり好きです。しかしながら、今回のゲームはかなり当時の日本を勉強して作っている様子。天皇のビジュアルが前面に押し出されるのは日本的ではないけれど、明治天皇の肖像入り紙幣からは歴史とファンタジーの絶妙な間感を感じます。結果的にこれは燃える。
他のアートワークも和洋折衷感が出ていて、時代感を感じます。
そのしっかりとした世界観の中、今回の主役は「弁当」でしょう。生糸に始まり、時計や電球まで製造する工業力の発展の中、存在感を放つ「弁当」。「寿司は生ものだから文明が発達していないと製造・流通できない」と聞いたことがありますが、今回の弁当もそういう扱いでしょうか。でも、ときには外国企業が参入するほどの競争の激しい分野です。

ゲームは、各プレイヤーは財閥を受け持ちます。その財閥で国家の繁栄に貢献します。その貢献度を点数換算して多い人が勝ちです。
インスト(ルール説明)1時間、プレイ3時間でした。ドイツゲームとしては長時間ゲームですね。(でも Table Games in the World によると近年の傾向らしい)
3時間級なだけあり、しっかりとした思考系ゲームです。しかし、ルールから極度の複雑さは感じません。すっきりとした遊びやすいゲームですね。この時間級のゲームを遊びたい人にはお勧めできます。
プエルトリコのような拡大再生産型ゲームなので、うまく決まった人の爽快感は凄そうでした。

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ニッポン:明治維新 (NIPPON)

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