お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

デッキをプレイする機械もそんなに悪くない

ドミニオンのプレイはキマってくると、おそらく「1,2ターン目に何を買い、3,4ターン目に何を撃てるか」に大体絞られてくるような印象。その後は乱数を見ながら、消化プレイになる。デッキを如何にうまく回すか、という遊びはあっても、局面を選択する要素はほとんどない。アクションカードが複数枚あり、その選択によっていろいろ出来ればまだいい。が、元々手札が5枚しかなくアクション多挿すは手札スロットを過剰に消費するし、そもそもそのようなデッキは失敗デッキだ。そう、プレイ後半は序盤に育てたデッキをただただ回すのである。選択の意味はデッキの希釈と共に下がる。うォん、俺はデッキをプレイする機械だ。

http://d.hatena.ne.jp/o_mega/20110220/1298236216

僕はドミニオンは数回しか遊んでいないのですが、面白いのはその回に使う10種類のカードが決定して、カードを見ながらどれを取ろうか考えている時だと思います。実際のプレイでは、それが想定通りに動くとそれが面白いし、そうでなくても、それがわかって進歩するのが面白い。
トレーディング・カード・ゲームの Magic the Gathering のトーナメントプレイでは、大会開始時までのメタゲームが主戦場で、大会当日は確率を考えながら最善手を打つゲームだと考えます。当日に、それまで思いつかなかったような手を打ったり、見た事もない上に強力なデッキを持つ人と対戦したり、考えもしない手を打たれて負けるのは、少なくとも僕のゲーム仲間の間では準備不足という事になっていました。
だから、ゲーム序盤が過ぎると手がほとんど決まってくるというのは、そんなにネガティブな事ではないのと考えます。でも、ドミニオンをより面白くするために、上記記事を書かれた id:o_mega さんの提案は面白いと思います。
ところで、ゲームには賞味期限があって、やりこみの程度が過ぎると面白くなくなる事はあると思います。
これは、何回やっても面白いゲームが優れていて、そうでないゲームが劣っているという意味ではありません。初心者向けとかゲーマー向けという意味でもありません。賞味期限という尺度が存在するという事です。プエルトリコのように、何回やっても発見があって面白いゲームもあれば、初めて遊んでもシステムの面白さがわかるゲームもあります。「ゲームの面白さ」とは違う尺度が存在すると言いたいのです。
ドミニオンもやりこみ具合で面白さも変わってくるのでしょうね。
陸ゲ部からお送りしました。

2011年2月25日追記

「ゲームには賞味期限がある。」という言葉は、僕が考えたのではなく、やすやすさんから、2007年5月のダイスゲームの会の打ち上げで聞いたことです。追記ここまで。

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