お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

「聖☆おにいさん」6巻を読む→ダンテの神曲の概略を読む→ゲーム用語の語源が「辺獄」と知る

漫画「聖☆おにいさん」(セイント☆おにいさん)の6巻を読みました。大英博物館にも展示されている漫画です。現代の東京は立川に、天界より仏陀とキリストが降りてきて、Tシャツにジーンズの姿で共同生活をするギャグ漫画です。TRPG ゲーマーなど、宗教・歴史知識がある人はツボにはまるかもしれません。僕もその一人です。
※まあ、この複数の宗教や超常的な事を、一緒くたに気軽に受け入れてしまう日本の文化・寛容性が、大英博物館にこの漫画が展示される理由であるのと同時に、カルトに走る人が出てくる原因のような気もします。
さて、その「聖☆おにいさん」6巻で地獄の「ガイドブック」として、ダンテの「神曲」が登場します。影響を受けて、Wikipedia で概略を読んでみました。原著やその訳を読んだ方がいいのでしょうが、なにぶん量があるので。
それで、知ったのが、「リンボ」の語源。Magic the Gathering のいにしえのルールで、唱えられた呪文が効果を表すまでの間置かれる、概念的な場所です。なんとラテン語を起源とする宗教用語でした。

辺獄(英語: limbo、ラテン語: limbus 、「辺土」とも)は、ローマ・カトリックにおいて、原罪を犯したが地獄に落ちるほどでもない人間が死後に行き着くと考えられた場所のこと。
辺獄はローマ・カトリック教会の公式教義ではないが、「神学上の考えられる仮説」として残されている。なお正教会プロテスタントなど、他教派にはこのような概念は存在しない。

辺獄 - Wikipedia

eプログレッシブ英和中辞典の「limbo の意味とは - Yahoo!辞書」を見ても、「(両極端の)中間状態[][地帯][];どっちつかずの状態.」とはあるものの、一番目にあるのは辺獄です。
Wikipedia は、信用し過ぎてはいけないと言いますが、疑問がすぐに解決した上、こういうちょっとした発見があって面白いですね。