お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

大前研一 「企業参謀」

人に経営戦略の古典的名著と薦められた、大前研一の「企業参謀」を読んでいる。難しかったり、実感としてわからない事もあるが、大変刺激になる。
冒頭のマーケット全体の大きさと対象シェアの関係を読むと、自分のいる業界での事を考えてしまう。マーケットが大きくなっている時の会社のとる選択はこの目で見て来た。でも、僕の勤める会社は、得意分野のマーケットが小さくなっているときにどう行動をとるだろうか。人月で契約して、そのプロジェクト専門となる訳だけど、撤退するならば、その分野が専門の技術者はどうなる?
ポートフォリオの章を読んで、IBMのPC事業撤退を思い出した。「ウェブ進化論」などを読んでいると、「こちら側」の事業だからIBMが手放したと考えてしまうが、考えられる要因にはこういう考え方があるのだなと一人納得。
わからない事は多くても、こう色々な事を考えさせてくれる一冊。これを読んだ後に、仕事に臨むと、物事の見え方が変わってきそう。

企業参謀 (講談社文庫)

企業参謀 (講談社文庫)