「メディチ・インパクト 世界を変える発明・創造性イノベーションはここから生まれる!」を読んだ。
これまでにない革新的な発明をした人達の事例を挙げ、それを生み出す鍵は「交差点」にあるとする書。その交差点に身を置くにはどう行動すべきかなどの、アイデアの切っ掛け部分から、それを形にするまでの方法が検討されている。
登場する事例は多数に上るが、ちょっとした伝記としても面白い。なんだか、自分でも創造的な何かが創れる様な気がしてくるのが不思議だ。少なくとも、いつか新しいものを創るのに日頃心がける事は学べた。最近読んだ本の中でも大きな影響を受けた一冊。
ところで、本の中でリチャード・ガーフィールドによる、トレーディングカードゲーム(TCG)の Magic the Gathering/マジック・ザ・ギャザリング(http://www.wizards.com/magic/)とRoboRally/ロボラリー(http://www.wizards.com/roborally/)について取り上げられていたけれど、どちらのゲームもプレイする僕から見ると誤解を招きかねない内容だったので、それについて少し書いておきたい。
本の中でマジックは成功例で、ロボラリーは世に出なかった駄作のであるかの様に書かれていたけれど、そんな事はない。ガーフィールドがロボラリーを持ち込んだけれど、採用してもらえずにその後持ち込んだマジックが大ヒットというのは数年前にゲーム雑誌で読んだ記憶によれば正しい。でもロボラリーもその後世に出ていて僕も持っている。公式サイトもある(http://www.wizards.com/roborally/)。そして、ロボラリーも面白い。これは Web で検索してもらえれば評価がわかると思う。アメリカ版の人気がでたので、後にヨーロッパ版が発売されたほどだ。
メディチ・インパクト (Harvard business school press)
- 作者:フランス・ヨハンソン
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 単行本
- 追記
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