お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

「不思議惑星キン・ザ・ザ」の感想

東京国立近代美術館フィルムセンターで開催中のロシア・ソビエト映画祭(http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2006-07/kaisetsu.html)で、「不思議惑星キン・ザ・ザ」というSF映画を観て来た。

モスクワの寒空の下で裸足の男に話しかけた2人の男が、世にも奇妙な砂の惑星へと放り出される。間抜けながらも狡猾な宇宙人と人間たちの掛け合いが楽しい、コミカルな雰囲気に満ちたSF作品。「クー」という挨拶などが人気を呼び、日本でもファンが多い。

両手で頬を2回叩いた後、力士の様に腰を落として両腕を斜め下45度に開き、「クー」と叫ぶ。不思議惑星キン・ザ・ザでの挨拶の方法だ。このナンセンスな動作がこの映画のテーマを表現していると思う。
キン・ザ・ザでは身分が下の人(宇宙人だが見た目は人間と同じに見える)にはこの挨拶、クーをしなければならない。他にも理不尽な決まり事はいろいろある。階級は小さな機械を体にかざすと光るライトの色で決まる「合理的」な仕組みだ。キン・ザ・ザで生きる人々の生きる事へのナンセンスな原動力や、ナンセンスな要求、決まり事、金欲にまみれた権力者。差別される者は差別する者の満足の為にナンセンスな事を要求され続けているのだ。
ビジュアル的にも、宮崎アニメにでてきそうな分厚い金属でできた空飛ぶ乗り物(これが空をカッ飛ぶ)や、ゲーム・バロックを連想させる退廃感漂う金属の都市がいい。
再上映は7月27日(木) 19時から。DVDも発売されているようだ。パッケージのデザインは僕が映画から受けた印象とは少々違う。クーのポーズも腕を伸ばしてないし。

不思議惑星キン・ザ・ザ [DVD]

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