先日100円ショップでアロマテラピーグッズを買ってしまった。香炉も、オイルも、ロウソク(10本入り!)もどれも100円。値段の安さにつられて新しい世界に手を出してしまった訳だ。
しかし、考えてみればインターネットでの会員サービスは無料であったり、月に数百円であるものが多い。しかし、それほど気軽に利用し初めるとは限らない。100円ショップだと気軽に初められて、それよりも値段が安いインターネットのサービスを気軽に利用し初めないのはなぜだろう。
まず、個人情報をサービス提供企業に渡さなければならない点がある。メールアドレスを登録するだけでも、迷惑メールが来るようになったらどうしようとか、サービスの利用履歴が残るのが嫌だと感じる。
次に、アカウントの管理の手間がある。IDやパスワードを管理するのは面倒だ。アカウントを増やすのは躊躇してしまう。
昨日、6月6日(月)のワールドビジネスサテライト(WBS)*1によると、同じように考える人は多いらしい。実際1つのアカウントで多くの事ができる Yahoo! はかなり便利である。また、携帯電話の個別IDを送信してログインできる mixi やはてな、Yahoo! は携帯から1日に何度もログインしてしまうことがある。
この視点で既存のサービスを見てみると、その多くが無料で非会員向けにサービスを提供しつつ、さらに便利な機能を(有料、無料を問わず)登録会員向けに提供している事に気づいた。ポータルサイトは無料で検索などのサービスを提供しつつ、会員になればより多くの事ができる。
そう言えば、ビル・ゲイツは何年も前からパスワードという仕組みはダメだと言っていた。そして、Microsoft Passport (Hotmail)に対応すればどのサイトでも同じ ID とパスワードでログインできる仕組みを発表した。今度の InfoCard *2はエンタープライズ分野ではなく、家庭に入ってこそ影響が大きいのかもしれない。パソコンでも、ソニーの Vaio などには、電子マネーなどの個人認証機能が内蔵されている製品がある。
家庭でログインが安全かつ簡単な仕組みを持つハードウェアやサービスには注目する必要がありそうだ。
余談だが、昨日の WBS は村上世彰氏逮捕のニュースで30分延長されて、ハードディスクレコーダーに最後の30分が録画されていなかった。この「急成長ブログ監視サービスの現場」も途中で切れてしまったし、楽しみにしていたNTTインターコミュニケーションセンター(ICC)の、「最新アート続々」も見る事ができなかった。残念だ。
*1:急成長ブログ監視サービスの現場, http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/2006/06/05/tokushu/o1.html
*2:「パスワードの終焉が見えた」--ビル・ゲイツ、InfoCardを披露, http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20096500,00.htm