日曜日(4月30日)朝テレビをつけたら、MXTV(東京ローカルのテレビ局)でガリレオチャンネルという番組が始まるところだった。「検索テクノロジーが世界を呑み込む」というテーマの回で、Google 大特集という感じ。「新しい技術を使うとこんな事が出来るんだぞ」という話ではなく、その仕組みや現状を解説した上で、検索技術が人間の思想に影響を与えている事や利用者の情報がサービス提供側(Googleなど)に蓄えられてゆく事を考察している点が興味深い。
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この番組に出ていた東浩紀という人、以前買った InterCommunication 誌に記事を書いていた人じゃないかなあ。本を出してみるとやはりそうだ。正確には東氏の研究室で作成した記事の監修をしている。
さらに良く見れば同じく番組に出ていたジャーナリストという佐々木俊尚氏は僕が先日買った(そしてまだ読んでいない)「グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」を書かれた人ではないか。
同じくジャーナリストの森健氏は、「インターネットは『僕ら』を幸せにしたか?」という本を書かれた人のようだ。Amazon が何かと僕に薦めてくる本だ。
3人ともインターネットの技術に詳しく、かつ人間や社会への影響を気にしている方に見える。
インターネットの新技術、新サービスはとりあえず公開してどのように使われるかをみる事が多々あるようだ。他の分野の技術でもそういう事はあるのかもしれないけれど、インターネットだと突然多数の一般利用者が使えるようになるし、大抵料金がただなので一気に広がることがある。そして、そこで起きている事を把握するのは先端的なユーザーでないと難しいのではないかと思う。
だから、この番組のようにインターネット以外のメディアでその現状とその影響をわかりやすすく、そして面白く伝える事は重要だと思う。
インターネットが急速に普及したいま、「知りたいことはまず検索」があたりまえの光景になった。しかし、このテクノロジーには、人の情報への接し方を一変させる可能性があり、気づかないうちに私たちの意思や思想にまで影響を及ぼそうとしている。
番組ではまず、インターネット検索の世界的潮流をつくってきたGoogleに焦点を当て、精度が高く使い勝手のよい検索結果を生み出す仕組みや、検索と広告を連動させたビジネス展開などを概観する。
さらに、Google、アマゾン、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのmixiなど「検索」を基盤にすえるWebサイトが、収集した個人情報をベースに知識・商品・嗜好・人脈などあらゆるものを検索の対象にしつつある現状を紹介。ネットカルチャーに詳しい識者に利便性とリスクの問題を聞きながら、「検索社会」の行方を考えていく。
- 追記(5月4日)
- 番組でいわゆる「google八分」として紹介されていた「悪徳商法?マニアックス」で関連記事がありました。それにしてもこの番組 Web でまったく話題にならないなぁ。テクノラティで検索して悲しくなった。科学と社会や人間について語るNHKもビックリの高品質番組だったのに。
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