お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

さあ、ホームページに手伝わせよう by 国税庁

確定申告。会社員が源泉徴収で払いすぎた税金を取り戻すおそらく唯一の方法だ。
その確定申告の書類を国税庁のサイトからオンラインでつくる事が出来る。このシステムがなかなかの優れものだ。つくった文書はPDFファイルとして出力でき、自宅のプリンタで印刷して税務署に提出できる。また、作業中のデータをパソコンに保存して後で続きを入力したり、来年の入力の手間を省いたりもできる。(Google で「確定申告」と検索すると国税庁の広告が表示される事もあった。かなり力というかお金をかけているようだ。)
今回目についたのが、「さあ、ホームページに手伝わせよう」というコピー。これ、かなりいいと思う。
Web の使い方の第一歩は、Web ページを表示してそのリンクをたどっていく事だと思う。次の段階が検索窓などに文字を入力して検索ボタンを押す事。つまり、Web で提供されているサービスを使う事。
僕はインターネットを全く使った事のない人に使い方を教える教室の手伝いをした事があるのだけど、この二段階の間には大きな壁があるようだ。Yahoo!ディレクトリ(Yahoo! が「スポーツ」とか「映画」とか「ニュース」などと分類したリンク)をたどる事は簡単にできるようになっても、検索欄に文字を入れて検索ボタンをクリックするのは難しいと感じる人が多かった。
よく考えてみると、最初の段階は紙の本を読む事の延長にあると思う。だけど、次の段階はそうじゃない。情報を読むのではなくて、インターネットにつながったコンピュータの機能を利用するという発想の転換が必要になると思う。(それに、Internet Explorer などのブラウザの、サイトを表示するスペースは読む為の情報が出てくる場所だったのに、そこに自分で入力するという考え方の切り替えも必要)
そこで、「さあ、ホームページに手伝わせよう」というコピーはかなりいいと思う。何しろ宣伝する相手は全国民だ。インターネットを利用する人でも、「インターネットは情報を入手する為のところ」と思っている人も多いだろう。その人たちに、パソコンでインターネットが使えれば書類をつくれるという事を伝えるのにこのコピーは非常にいいと思う。
余談だが、税務署の人によると確定申告での還付申告は期日を過ぎていても出来るとの事。税金を払う申告は期日をすぎると多く払わなければいけないけれど、受取る分には金額が変わらないらしい。会社員で医療費が年間10万円を越えた人や住宅ローンのある人はぜひ。医療費には電車代やバス代を含める事が出来る。病院の領収書は捨ててはいけません。