お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

東京オペラシティアートギャラリー「アートと話す/アートを話す」展に行って来た

見上げる人

19日(日)に東京初台の東京オペラシティアートギャラリー(http://www.operacity.jp/ag/)で開催中の、「アートと話す/アートを話す バウハウスからコンテンポラリー:ダイムラー・クライスラー・アート・コレクション(http://www.operacity.jp/ag/exh69/)」に行って来た。
先日行った日本科学未来館 の「サイエンス+フィクション」展はフォルクスワーゲン財団が関わっていた。今回はダイムラー・クライスラー。ドイツの自動車会社は文化活動に積極的なのか。
さて、この展覧会は現代美術を、「色・かたち・空間」、「素材・技法・展示方法」、「アートの主題」、「アートと社会」の4つのテーマに分けて展示してあった。
面白いのは入り口で貸し出されるワークブック(http://www.operacity.jp/ag/exh69/exhibition/06.html)。簡単な質問が書いてあって答えを書く隙間が沢山ある手帳の様な本だ。「アートと話す/アートを話す」というのはこういう事らしい。会場を出るときに返却して、別の来場者にまた渡すらしい。僕が受取ったときも多くの人の書き込みがあった。これが非常にすばらしくて、黒地に白い線を引いた絵と、四角い立体物が実は同じなんじゃないかという考えが浮かんでくる。ただ、線を引いてあったり模様が描いてある現代美術の作品は全く良く分からないもので、感覚的に味わうものなのかと思っていたけど結構理屈っぽい世界のようだ。ワークブックにその場で色々書いて、後から他の来場者が読めたり書き加えたりできるのは非常に面白い。その場でというのが blog ともまたちがうし。この書き込み済みワークブックを展覧会終了後にインターネットで公開してくれないかな。この辺は非常に色々考えたところがあるので回を改めて書こうと思う。
芸術作品の流通と価値のあり方について、それを破壊しようとし続けるアーティストの話も面白かった。インターネットの世界だと、世界中の情報を整理する(http://www.google.co.jp/intl/ja/corporate/tenthings.html)方向の活動が活発だけど(それは必要だし重要な事だと僕は思うけど)、それに反対する様な作品があったら面白いかなと思った。
会場を出た後、売店で「季刊インターコミュニケーション(InterCommunication)」という雑誌を見つけた。見た事のない雑誌だ。どうやら、同じ東京オペラシティの建物に入っているNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)関連の雑誌のようだ。インターネットについて書いてある号が多い。執筆者は哲学者や倫理学者、社会学者、情報科学系の学者やアーティストが多い。坂本龍一もいる。こういう本が読みたかったんだよ。何冊かみて、2006年冬号を買った。ぱらぱら内容をみると EPIC2014 (http://www.probe.jp/EPIC2014/)の写真なども載っている。楽しみだ。