Mac で使えるプリンタが欲しくて新しいものを買った。と言っても買った時期は去年の年末で、2ヶ月近く前なのだけれど。買ったのはヒューレット・パッカード社(HP)の HP Photosmart 3310 という機種。印刷だけでなく、スキャナとしての機能があり、他にもファックス、パソコンなしでのコピー等多くの事が出来るいわゆる複合機だ。
Mac からの使い心地を交えながら、回数を分けて紹介していこうと思う。
なぜ HP Photosmart 3310 その1
僕がこれまで使っていたのは CANON の BJC 700-J という6年くらい前のプリンタだ。Windows 3.1 用のドライバが付属していた頃の機種である(でも、新しいドライバの提供は続いていて XP でも使えた。すばらしい。)。
これが壊れてはいないのだけど、困った事が出始めていた。Mac OS X で使えないのである。旧プリンタを買った頃は Windows を使っていたのだけれど、2年くらい前から自宅のメイン機は Mac になっていた。ただ、会社向けの文書は Windows 用の Word で作った方が都合が良かったので印刷にも困らなかったし、他に印刷するものと言ったら年賀状と Web ページ位だった。年賀状は Mac 用のソフトを持っていなかったし、Web ページはもちろん Windows で印刷できる。Mac でしか印刷できない種類のファイルでも、OS 標準の機能で PDF ファイルとして出力して Windows から印刷すれば良かった。面倒だけどまあ何とかなっていた。
ただ、他にも理由があった。この6年で家族もパソコンを使い初めていた。しかも Mac。さすがに特別コンピュータが好きでもない人に、印刷するにはまず PDF で出力してからこっちの PC にファイルをコピーして印刷して・・・、というのは酷である。
だから、こんな条件のプリンタを探していた。
- ネットワーク対応。出来たら無線 LAN 対応。外付けで対応する機器は駄目。家族が使えない。
- Mac OS X と Windows 2000、XP に対応。
- A4サイズが印刷できる。
- 大きさが出来るだけ小さい。
- ランニングコストが安い
- 写真画質はいらないけれどカラー印刷ができる。
さらに、どうせ新品を買うんだからあった方が楽しそうな機能。
- CD-R や DVD-R に印刷できる。
- 出来たら複合機。
と、言う条件で探すと(ちなみにこの時は2005年秋) CANON PIXUS iP4100R という機種がある事が分かった。プリンタ専用機ではあるがかなりいい。無線と有線のLANが付いてCD-Rにも印刷できる。ところが、のんびり価格調査をしている間に次々と店頭からその機種はなくなって行きインターネットの通販でも置いていなくなった。あるお店で聞いた所、メーカーが製造をやめたらしい。なんで。
プリンタは年賀状を印刷する年末に向けて新商品を発売する。まあきっと年末には後継機がでるだろう。売り切れるくらい人気なんだし。そうおもっていたらパソコン雑誌(確か週刊アスキー)で、アメリカ向けの発表として PIXUS iP4100R の後継機が発売されると書いてあった。でもその後日本では発売されなかった。なんで。
今年は CANON からネットワーク機能付きの家庭用プリンタは出ないだろう。そんな後ろ向きな気分で12月に改めて探してみた。(ちなみにこの予想は外れて、昨日2月22日に CANON はこの機種 PIXUS iP5200R を日本で発売する事を発表した。なんで。今頃ないよ。)
条件を満たすのは HP の複合機2機種だった。CD-R に印刷が出来なかったが、ネットワークに接続できるのは HP の機種のみのようである。正直そのときは HP は3番目のプリンタメーカーという印象で、あまりいい感じはしていなかった。だが、よく見てみるとかなりいい感じである。
